「教育費、どうやって貯めてる?」
3人の子供がいるので、よく聞かれます。
正直に言います。学資保険には入っていません。NISAは老後資金として積み立てています。では教育費はどうするのか?
「完璧な計画」はないです。でも「なんとかなりそう」とは思っています。その根拠を、ぶっちゃけ書きます。
学資保険に入らなかった理由
学資保険に入らなかった理由は、一言で言うと「保険そのものへの不信感」です。
以前、FP(ファイナンシャルプランナー)に保険の相談をしたことがあります。その結果、必要かどうかもわからない保険を山ほど勧められ、加入しました。あとから冷静に考えると、明らかに売り手側の都合で選ばれた商品ばかりでした。
そのときの経験から、「専門家に言われたから入る」という判断をやめました。学資保険も「なんとなくいいもの」として勧められることが多いですが、返戻率の低さや途中解約のリスクを考えると、自分には合わないと判断しました。
NISAは老後資金という考え方
「NISAで教育費を積み立てる」という話をよく見かけますが、私はそういう使い方をしていません。
私にとってNISAは自分個人の資産であり、老後のための積立です。教育費として確保しているわけではない。もし教育費が足りなければ使うかもしれませんが、それはあくまで「最後の手段」という位置づけです。
NISAを教育費専用にしてしまうと、老後資金が減る。それよりも、老後資金はNISAで育てながら、教育費は別の手段で備える——というのが私の考え方です。
NISA口座は楽天証券で積み立てています。設定は毎月1日に自動積立が走るようにしています(給与が入った後の月初めに設定することで、使う前に積み立てる仕組みにしています)。
実際の教育費の備え方【私の場合】
では実際にどう備えているか。手段を整理すると、こうなります。
| 手段 | 内容・考え方 |
|---|---|
| ①生命保険の積立 | 以前FPに勧められた保険で200万円ほど積立済み。年2%ずつ増加中。時期が来たら解約して教育費に充てる予定(上の子2人分として意識) |
| ②現金貯金 | 数百万円の現金を確保。まずここから出す想定 |
| ③子供手当の貯金 | 子供手当はそのまま子供名義の口座に貯金。手をつけずに積み上げている |
| ④NISA(最終手段) | 基本は老後資金。どうしても足りなければ一部取り崩す可能性あり |
特に①の生命保険については、「使わなかった場合は解約してNISAに200万円を移す」という選択肢も考えています。解約返戻金をそのままNISA口座に入れれば、下の子の学費や老後資金として育てていける、という発想です。
💡 子供手当の貯金は地味に効く:子供1人あたり毎月数千〜1万円台が長年入り続けるので、手をつけずにいると意外と積み上がります。「なんとなく使ってしまった」にならないよう、子供名義の口座に分けて管理しています。
双子の同時入学という想定外のラッキー
我が家には双子の子供がいます。
教育費の面では、2人が同時に大学入学するタイミングが来ます。普通に考えると「2人分が一度にかかって大変」なのですが、ここに多子家庭への補助制度があります。
2025年度から、子供3人以上の多子世帯は大学授業料が無償化される制度が始まりました。我が家は3人の子供がいるので、条件次第ではこの恩恵を受けられる可能性があります。
もちろん制度の詳細や所得制限など、確認すべきことはたくさんあります。楽観的すぎるとは自分でも思いますが、「双子が同時入学=補助が使いやすい」という側面もある、ということです。
⚠️ 多子世帯の大学無償化制度は条件・所得制限があります。最新情報は文部科学省や各大学の公式情報を必ず確認してください。この記事は2026年5月時点の情報です。
まとめ:完璧な計画より「複数の手段」
「教育費の計画、ちゃんとできてる?」と聞かれると、正直「完璧ではない」と答えます。
でも、手段は複数持っています。
- 生命保険の積立(解約予定)
- 現金貯金
- 子供手当の貯金
- NISAの取り崩し(最終手段)
- 多子家庭の補助制度
一つの手段に頼りきらず、複数の選択肢を持っておく。それぞれが完璧でなくても、組み合わせれば「なんとかなる」状態にしておくのが、私の現実的な答えです。
「完璧な教育費計画を立てなければ」と思うと動けなくなります。まずは「子供手当を使わずに貯める」「学資保険を比較してから判断する」という小さな一歩から始めれば十分だと思っています。
【比較】学資保険とNISA、迷ったら見るべき4つの軸
ここまでは我が家の話でした。ここからは「じゃあ自分の家はどうする?」と考えている人向けに、体験談から一歩引いて、学資保険とNISA(投資信託の積立)を比べるときの考え方を整理します。私は学資保険に入らなかった側の人間ですが、ここではできるだけ中立に書きます。
軸①:増え方の期待値
学資保険は「満期にいくら受け取れるか」が契約時にほぼ確定します。大きくは増えませんが、大きく減りもしにくい。一方、NISAでの積立投資は、長期で見れば増える可能性がある反面、受け取りたいタイミングでちょうど元本割れしている可能性もあります。「確実性の学資保険、期待値のNISA」というのが基本の整理です。
軸②:途中で引き出せるか
学資保険は途中で解約すると、多くの場合、払い込んだ額より少ないお金しか戻りません。良く言えば「強制力がある」、悪く言えば「柔軟性がない」仕組みです。NISAはいつでも売却して引き出せますが、そのぶん「つい取り崩してしまう」誘惑を自分で管理する必要があります。
軸③:親に万一があったときの保障
学資保険には、契約者(親)が亡くなった場合にその後の払込が免除され、満期金は予定どおり受け取れる、という保障の機能があります。これはNISAにはない、保険ならではの強みです。ただし、同じ役割は掛け捨ての生命保険でも用意できます。「保障が欲しいから学資保険」と即決する前に、貯蓄と保障を分けて考えるという選択肢も比べてみる価値があります。
軸④:インフレ(物価上昇)への強さ
学資保険の受取額は契約時に固定されます。つまり、物価が上がり続けると、受け取るお金の「実質的な価値」は目減りしていきます。18年前後という長い期間を考えると、ここは無視できないポイントです。株式などで運用する投資信託は、長期的には物価上昇についていきやすいと言われています(もちろん保証はありません)。
💡 4つの軸のまとめ:確実さと保障を重視するなら学資保険的な手段、増える可能性とインフレ耐性を重視するならNISA的な手段。どちらが優れているかではなく、「自分の家は何を重視するか」で答えが変わる比較です。
「大学入学時にいくら」から逆算して考える
学資保険かNISAか、という商品選びの前に、本当は先に決めておくことがあります。「いつまでに・いくら用意するか」というゴール設定です。
教育費のいちばん大きな山は、多くの家庭で大学です。入学金・授業料に加えて、自宅外通学なら生活費もかかり、進路によっては数百万円規模のお金が動きます。金額は進路次第で大きく変わりますが、ひとつだけ確定していることがあります。「子供が18歳になる年」という締切は、生まれた瞬間から決まっているということです。
この「残り年数」が、手段選びの出発点になります。
- 残り10年以上ある → 時間を味方にできるので、積立投資も選択肢に入れやすい
- 残り5年を切っている → 元本割れから回復を待つ時間がないので、現金貯金など確実性の高い手段の比重を上げる
「何で貯めるか」より先に「あと何年あるか」。同じ家庭でも、上の子と下の子で答えが変わってくるのはこのためです。
「全部どちらか」ではなく、組み合わせるという選択肢
タイトルで「学資保険vsNISA」と対決っぽく書きましたが、実際には全額をどちらかに寄せる必要はありません。我が家も結果的に、生命保険の積立・現金貯金・子供手当の貯金・NISA(最終手段)という組み合わせになっています。
考え方の一例として、教育費のお金を役割で3つに分ける方法があります。
- 絶対に減らせないお金(入学金や受験費用など、使う時期と額がほぼ決まっている分)→ 現金貯金など確実性の高い手段
- 時間をかけて育てるお金(余裕があれば上乗せしたい分)→ NISAなどの積立投資
- 親に万一があったときの備え → 保険(学資保険、または掛け捨ての生命保険)
「どちらが正解か」を決めきれないまま、何も始めずに時間だけが過ぎていくのが、いちばんもったいないパターンです。役割ごとに分けてしまえば、ひとつの完璧な正解を選ぶ必要はなくなります。
よくある質問(FAQ)
Q. すでに学資保険に入っています。解約したほうがいいですか?
安易な解約はおすすめしません。学資保険は途中で解約すると、払った額より少ないお金しか戻らないことが多いからです。判断するなら、①今解約したらいくら戻るか(解約返戻金)、②満期まで続けたら合計いくら受け取れるか、③毎月の払込が家計を圧迫していないか——の3つを保険会社の資料で確認し、並べて比べることです。我が家でも積立型の保険は即解約せず、「時期が来たら解約して教育費に充てる」前提で残しています。
Q. 子供手当(児童手当)はどう扱うのがいいですか?
我が家はそのまま子供名義の口座に貯金しています。ポイントは金額よりも「生活費と同じ口座に入れない」こと。混ざると高確率で溶けます。全額を現金で置くか、一部を積立投資に回すかは、先ほどの「残り年数」の考え方で決めればよいと思います。
Q. 教育費をNISAで貯めるのはダメなんですか?
ダメではありません。「NISAは老後資金」というのは、あくまで我が家の設計です。残り年数が十分にあるなら、教育費の一部をNISAで育てる家庭があるのも自然だと思います。ただし、使う時期が決まっているお金を全額投資に置くのはリスクが大きいので、現金貯金との併用を前提にするのがおすすめです。
Q. いつから備え始めるのがいいですか?
身も蓋もない答えですが、早いほど楽です。同じゴールでも、残り年数が長いほど毎月の負担は小さくなり、選べる手段も増えます。とはいえ「もう遅いかも」と感じている人にも、締切が近いなりのやり方(現金の比重を上げる、多子世帯の補助制度などを調べる)はあります。「今日がいちばん早い日」くらいの気持ちで十分です。
📌 この記事のまとめ
- 学資保険には入らなかった(保険への不信感+返戻率の低さが理由)
- NISAは老後資金。教育費専用ではなく、最終手段として位置づけている
- 実際の備え方:生命保険積立・現金貯金・子供手当貯金・NISA(最終手段)
- 双子の同時入学×3人家庭→多子家庭補助が使える可能性も
- 「完璧な計画」より「複数の手段を持つこと」が現実的
- 学資保険とNISAの比較軸は4つ:増え方の期待値・途中で引き出せるか・万一の保障・インフレへの強さ
- 商品選びより先に「18歳まであと何年か」。残り年数で手段の比重を決める
- 全額どちらかに寄せず、現金・投資・保険に役割分担させる併用が現実的
※ この記事は特定の金融商品への投資・加入を勧めるものではありません。制度の詳細は公式情報を必ずご確認ください。